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  • 2016.07.28 Thursday
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 とても面白くて、感想を書きたかったんだけど、なかなかヘビーな内容だったためなんだかうまくかけない気がして躊躇してました。

山岸涼子の、最近完結したバレエ漫画「舞姫 テレプシコーラ」。
山岸涼子は、「日出処の天子」とかで有名ですが、「アラベスク」というバレエ漫画も描いていて、私はどちらも結構昔から好きでした。
「アラベスク」は冷戦時代のソ連を舞台にしたバレエ漫画なのですが、アマちゃん主人公のノンナの成長が中々に面白く、実際にいたらむかつくだろうミロノフ先生のどこがそんなにいいのか?と思いながら読んでいました。
その山岸涼子のバレエ漫画ということで、前から気になっていたのですが。
ただ、この人の作品は、うっかり読むと、驚愕の展開に強烈なパンチをくらってしまい鬱になることが多いため、このテレプシコーラもなかなか手が出せないでいました。

この「テレプシコーラ」は現代の日本を舞台にして、ごく普通のバレエ教室を開いている母親のもと、バレエを習う姉妹のお話。
作者が、バレエを実際に習っているため、絵も内容もかなり詳しく、日本のバレエ環境がかなりリアルに書かれています。特に、ポージングがすごく綺麗。
主人公は、環境に恵まれているのに、次女で甘やかされたせいか、バレエに対する欲も無く、足に生まれつき欠陥があるためバレリーナとして成功するのは難しいだろうといわれている六花(ゆきと読むらしい・・なぜ?)。
そして、六花の姉の、バレエの才能も、情熱も持ちながら、晴れの舞台で靭帯を損傷してしまい苦難の道を歩む、千花。
六花の学校の同級生で、ものすごい才能がありながら、容姿に恵まれず、家も貧乏でどうしようもない親のもと小学生ながらにありえない苦難を背負う空美。
基本的には、六花の成長物語ですが、それに重ねて、それぞれにハンディキャップをかかえている三人をめぐるお話です。

主人公六花は、おっとりした性格で、才能あふれる千花の影で「私なんて所詮ダメよ」とマイペースにバレエに取り組んでいるため、話ものんびりと進むのですが、のんびりした話と絵の中で、バレエにはお金がかかるという問題(月謝から、発表会の衣装やチケットとか)、才能だけではなく容姿、体型も重要視される過酷さ(拒食症になったり)、いじめ等リアルな問題がつぎつぎと出てきます。

特に千花ちゃんは、これでもかというぐらいの困難を背負わされています。
靭帯を損傷してから、医療ミスが続き、手術を3度も行いながら、最期には靭帯移植を行うのですが・・。
手術、リハビリ、手術、リハビリ、と、ブランクが続き、踊りたいのに踊れない。自分はだれよりもうまく踊る自信があったのに、この怪我のせいで、この成長期、この大事な時期に私だけ1人取り残されてしまう。
どんどんと追い詰められていくのが読んでいて本当にかわいそうになります。

もう本の帯にも書かれているので、あえてネタバレにもならないと思うのですが、
1部の最終巻10巻は、読むたびに涙がぼろぼろと止まりません。
本当に誰か、助けてあげられなかったのかと、周りの人、特に何も気がつかなかった六花へは怒りさえわいてくる。でも、実際にはそういうものなのかもしれません。
この辺のくだりは、ちょっとあまりに重すぎて結構辛かったです。


2部は、成長した六花が、なんとローザンヌコンコールに出場し、そのコンクール開催中のお話です。
さらに、1部で行方不明になった空美を彷彿させる謎の中国系アメリカ人が登場して・・・。

前はピルエット2回でへばっていた六花が、オーロラやジゼル踊ったりしているなんて、とその成長っぷりにびっくり。よくやったよくやった、と褒めてあげたくなる。
ダメダメなキャラクターが見違えるように成長する話が好きなので、この2部はかなり楽しいです。成長したといってもそこはボケボケ六花なので、風邪を引いているのに風邪薬飲み忘れたり、寒空の下でフラフラしたりとうっかりミスを連発してますが。

私が思うに、ローザンヌは1部のおまけ、後日談的な話に思えます。
だから、1部の時のような緊迫感もあまりなく、まったりと。
終わり方にかなり批判があるようですが、あまり気にならないです。
海外のバレエ学校に取材に行くのは難しいし、これ以上続けるのは難しいでしょう。



バレエは昔から好きでしたが、最近はお金も無いため、ちょっと離れていました。
それが、これを読んでからまたちょっと見たくなってきています。
バレエに興味ない人でも、濃いお話を読みたい人には、かなりオススメの漫画です。
ただ空美の設定に、R15的な内容があるので、そのへんはちょっと注意です。



  • 2016.07.28 Thursday
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  • 23:17
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Comment
六花でゆきと読むのは雪の結晶が六角模様だからではないでしょうか?
  • karu
  • 2011/01/16 17:39
そういう読み方があるのですね!?
知りませんでした。
ついつい、六花亭とか連想しちゃいます。。
  • レンコン
  • 2011/01/19 00:52





   
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